Schwartz Off Road Motorsportzによるパドルファンマウント
金属FFFによるパーソナライズドパーツの活用
オーナー兼ドライバーであるエリック・シュワルツ氏は本業がエンジニアであり、チャンピオンシップ・オフロード・シリーズで競技するために、余暇のすべてを愛車の改良とメンテナンスに費やしています。
アイデアを現実に変えることに長けたシュワルツ氏は、UltiMakerの3Dプリンティング技術を活用しています。かつては「新しいガジェット」と見なされていた3Dプリンティングも、現在ではこのチームがハイレベルで競うために欠かせないツールとなっています。UltiMaker S5で利用可能な先進的な素材オプションにより、Schwartz Off Road Motorsportz(SORM)はサーキット内外での作業時間を大幅に短縮しています。
課題
Schwartz Off Road Motorsportzでは、毎年一台、新しいワンオフのSxS Pro Modレースカーをゼロから製作しています。最新モデルの車両では、電動パドルファンをラジエーターに取り付けるためのカスタムマウントを使用しています。
これまではカーボンファイバー入りナイロン素材で3Dプリントしていましたが、エンジンルーム内の温度がその素材の耐熱限界に近く、性能面での課題がありました。
解決策
新しいマウントは、BASF Forward AM Ultrafuse® 17-4PH金属素材を使用して3Dプリントされました。
この金属材料は、従来の耐熱性要件を十分に満たすだけでなく、しっかりとトルクをかけて締め付けることができる強度も備えており、レースで求められる過酷な条件にも耐えられる設計となっています。新しいマウントのデザインには、純正(OEM)パドルファンハウジングの取付ポイントに完全に一致するカスタム形状が組み込まれており、ファンにぴったりとスライドして装着できます。マウントの反対側にはスロットが設けられており、Schwartz Off Road Motorsportzが独自に設計したエンジンのカスタム穴位置に合わせて微調整できるようになっています。