金属3Dプリント製ポンプインペラー

金属FFFで実現する、より手頃な価格のラピッドプロトタイピング

このアプリケーションコンセプトは、UltiMakerのアプリケーションエンジニアによって設計され、金属FFF技術が既存の製造プロセスをどのように改善できるかを示す一例として開発されました。
UltiMakerのチームは、さまざまな業界のパートナーとの協働経験を活かし、UltiMakerプリンターによる金属3Dプリントの特長を最大限に活かせる有用なユースケースを特定しました。

課題

金属製インペラーポンプは高い耐久性が求められ、用途によっては複雑で加工が難しい設計が必要になる事もあります。そのため、従来の製造技術で複数の設計試作を行う場合、コストと時間が大きくかかるという課題があります。

解決策

この遠心ポンプのラピッドプロトタイプは、BASF Forward AM Ultrafuse® 17-4PH素材と金属FFF技術を用いて製造されました。ポンプの設計は、出力・圧力・流量・温度など、さまざまな要件に対応する必要があるため、ブレード形状が複雑になり、他の製造方法では困難になることがあります。
例えば従来の切削加工(サブトラクティブ製造)でこの部品を作る場合、5軸CNCマシンが必要となり大量の材料廃棄も発生してしまいます。

結果

プリント時間: 11時間
重量: 300 g
コスト: 72ドル
このような部品の試作に金属FFF(MFFF)技術を活用することで、より短時間かつ低コストで試作を繰り返すことが可能になります。その結果、多くの設計バリエーションを検証でき、最終製品の品質向上につながります。

誰でも使える金属3Dプリンティング

この部品は、金属3Dプリント技術がどのようにして機能的なステンレススチール試作品の製造に革新的な成果をもたらすかを示しています。
下のリンクから、さらに多くのMFFF(Metal Fused Filament Fabrication)アプリケーション事例をご覧いただけます。また、UltiMaker Metal Expansion Kitの購入方法についても確認できます。